吉澤嘉代子さんの話

吉澤嘉代子さんの1stフルアルバム「箒星図鑑」がいい。

1曲目の「ストッキング」で、”夢みる必要のない 夢の国へ連れだしてよ”と歌い、最後の曲「23歳」で”夢を叶えるためには 夢から覚めなくちゃ”に着地する物語性のある流れが素晴らしい。

少女の美しき逃避、帰還、そして旅立つまでの物語を紡ぎ出す珠玉の13曲。

言葉のセンスがすごく個性的で、「ストッキング」を大人のモチーフとして使い、大人になりたくないという想いを”ストッキングをひき裂いて ここからすぐに連れだしてよ”と歌う。ストッキングには、繭のモチーフもあるそうで、彼女の感受性と想像力に感服。

名曲「泣き虫ジュゴン」は、自分自身の事を歌っていると思うが、タイトルも絶妙なバラード。
少女が大人になる中で、歌い手として生きていく決意を歌ったような曲でもあるが、”泣き虫ジュゴン大丈夫 海のなかでなくんだよ そうしたら誰もわかんない”というフレーズを聴くと泣いてしまう。

吉澤嘉代子さんの歌詞には、キラーフレーズがたくさんありハッとさせられる。
大好き。

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